2016年12月24日土曜日

Japan festival Urania Berlin 2017

久々、Japan festival2017に参加します。
会場はUrania Berlin.
Sonntag21,22,Januar2017-10:00

Title:myths (Allegoria)
Material:Achival pigment print
会場のUrania

2016は制作ばかりしていて発表はできませんでした。今抱えているプランは数年を要する
ものばかりで単純に撮影してプリントして発表というプロセスを踏めません。
こんなに全てがハイテンポで過ぎていく現代で実に気長に構えて作品作りをしています。
今年、テストプリントも含め何とか発表できる段階に近づきつつあるというのが実状です。しかし、とは言っても新しい写真の見せ方も考えつつ2017は発表する年として、こと初めとして Uraniaで展示参加をさせて頂くことに頂くことになりました。


2016年9月8日木曜日

Guilleminot photographic paper,ギルミノ社。&『吉野』クロロブロマイド。

 暗室の隣には印画紙のストレージがある、以前は父が使用していた。

 当然、私が学生時代にもこの暗室を使用していた訳だが以前はストック印画紙と使用する印画紙がバランスよく使われてた。使用されれば補充されるというバランスの良い状態だった。父が使わなくなって十年の間にこの部屋はカオスのようになってしまっていた。

 ここ数年前から、また暗室を私が使うようになった。デジタル写真のモノクロプリントにどうしても嫌気がさしていたからだ。

 忙しい事も有り印画紙のストレージは見てみぬフリをしてきた。
 自分が使う印画紙だけの管理をしていた訳だが、8月は殆ど,昼夜とわず暗室に籠って延々とテストプリントを繰り返してきた。という事は必然的にストレージで過ごす事も増える訳で2日前から意を決して整理を始めた。

 前の棚に比較的新しい印画紙がありまだ使えるかもしれないと期待を抱かせる。その印画紙をまとめる。次に後ろの棚に取りかかり始めた。あきれるほどの在庫で使いかけの印画紙のボックスも保管してあった。
 父の年代のフィルム一枚、印画紙一枚を大切にするという習慣がこういう形で残されていた。

 どうせ廃棄する事になるだろうがと思いつつ一応気になる印画紙をプリントしてみる。
その中でダントツだったのが『吉野』Yoshino,SD3厚手、再純白、絹目微光沢だった。
はや何十年前のものかという印画紙であるが、驚きの美しさ、このような印画紙は今どこを探しても無いのではないだろうか。なぜこのように時間を経ても感材が安定していたのか不思議でしょうがない。

 次にGuilleminot photographique papierのイエロー、ブルーをプリントしてみた。この印画紙は画像は普通のシルバーゼラティンプリントと同じだが印画紙の乳剤面に色がついているものだ。私は学生時代に結構この印画紙を使った。という事はこの印画紙ももう相当な時を経ているという事になる訳だが、これもプリントしてみて驚くほど劣化していない事に感嘆した。もともとコピーペーパー印画紙のように薄いため乳剤が薄く塗られている。
 フランスにあったギルミノ社という会社はもう無い。面白い製品を作っていたものだと思う。
 
 最近、デジタルカメラを仕事以外に使っていない。便利なはずのデジタルカメラを
つかうのが億劫になっている。日常のスナップ写真もフィルムで撮影しているので、
こういうブログなどの画像アップになると面倒なことになる。
気が向いたらGuilleminot photographique papierのパッケージ写真など次回に乗せたいと思います。